FX取引において、スリッページとは注文の約定価格が指定された価格(多くの場合では不利な価格)で約定することを言います。
イメージ的には、指値していたのが滑って、不利な価格で約定する、という感じです。
たとえば、100円で逆指値入れていたのに、急激な為替レートの変動で、99円で約定して、1円損した!というのがスリッページです。
スリッページは重大経済指標の発表時など、相場の変動が激しい場合に発生しやすく、不利な影響を受ける恐れがあります。
なお、スリッページは取引業者よって異なる場合があり、また、通貨ペアや取引の方法によっても発生しやすさが異なります。
ほとんどのFX業者はスリッページが発生する可能性があることを規約等で提示したり、口座開設時に利用規約などで説明しているため、事前に確認しておきましょう。
スリッページを防ぐ方法としては、FX取引システムで許容スリッページを指定する、という方法があります。
当然のことながら、スリッページが発生すると損失が生じるため、スリッページの発生が想定される場合には許容スリッページを設定しておくことが必要です。
スリッページの発生については、本当に予測がつかないので、発生してしまったら事故にあったと思うしかないかもしれませんが、もしスリッページが発生した場合に、どのような措置が取られるか、利用しているFX業者に確認しておくと、いざというときに慌てなくて済むと思います。